About us

水資源計画学研究室とは?

水資源計画学研究室では、明るく、ポジティブなメンバーを歓迎しています!
興味があれば、いつでも見学に来てください。
(居室:東京農工大学農学部3号館311教室)

研究面では、『水』と『魚』を中核テーマとし、「農業」-「水」-「生物」の相互作用に関する理解を深め、持続可能な水資源管理や生態系との調和のとれた農業生産の確立に貢献することを目指しています。具体的には、フィールドに出かけ、いろいろな機器で環境を測定したり、自分で魚を獲ったりして、さらに、研究室に戻ってから、得られたデータを解析することで新知見を見出します。

超音波多層流向流速計(ADCP)による水理環境調査

超音波テレメトリー調査(放流の様子)

生態水理モデリング 農業水路での調査

s-IMG_4123 流速計測

s-P1200006 思いがけず、大物が獲れたり!

s-IMG_4719 オイカワ

s-IMG_4119 アユ

教育面では、活発な研究活動を通して、『データ解析能力』『英語コミュニケーション能力』の向上を目標としています。特に、大学院生には国際会議での発表を奨励し、英語でのプレゼンテーション能力の習得を目指します。国内外の方々とディスカッションするのは楽しいですよ!

s-IMG_0539 (2) タリン工科大との共同研究(2016~)

s-IMG_6602 (2) トリノ工科大との共同研究(2015~)

s-DSC07278 バレンシア工科大との共同研究(2015~)

s-2014_Year-end-party SSSV留学生の歓迎会

s-IMG_3435 ドイツ国ホーエンハイム大学との共同研究(2014~)

大局的な研究戦略

『持続可能な水資源管理および生態系と調和した生産環境づくりへの貢献』

が当研究室の大きな目標であり、食料生産の基盤を支える学問である「農業農村工学」の視点から、水との関わりを通じて、農業と生態系の調和について考えていきます。

水資源計画学研究室 ロゴ 

我が国は、亜熱帯から亜寒帯までの広い気候帯に属しており、それぞれの地域で、その気候風土に適応した農林水産業が多様に発展してきました。そして、四季折々の風土に根ざした形で、地域特有の景観や自然環境が形成され、特有の生物多様性が維持されています。ところが、経済性や効率性を優先した農地や水路の整備、農薬・肥料や生活排水等による水質の悪化や外来生物の侵入等が相まって、野生生物の生息環境が劣化し、生物多様性の低下が進行しています(農水省,2012)。したがって、SATOYAMAイニシアティブに謳われているように、持続可能な農林水産業の実現と生物多様性保全に資する技術開発が求められています。
生態系保全のためには、まず対象地域の環境を定量的に把握し、その環境を生物がどのように利用しているのかについて理解することが基本になります。当研究室では、農業農村地域を対象とした生態学的な新知見を得ることに加えて、既存の手法を組み合わせたり、改良したりすることにより、新しい評価手法や解析技術を開発します。

研究のキーワード

水環境関連:水理、水文、水質、水管理、水域ネットワーク、超音波多層流向流速計(ADCP)、魚型ロボットセンサー、空中写真測量(UAS等)
農業関連:農業水利、農業生態系、農業農村整備、生産環境、流通環境、環境管理
生物関連:水圏生態系、淡水魚、ハビタット、バイオテレメトリー、標識再捕、外来種
計算知能関連:人工知能(ファジィシステム、進化計算等)、機械学習(ランダムフォレスト、ニューラルネットワーク、サポートベクターマシン等)、知識獲得
その他:時空間変動、不確実性解析、感度分析、シナリオ分析、GIS

卒業論文

令和5年度
赤羽澄香
岩間太一
小川 航

令和4年度
石田尚之
小寺俊輔
厚東七海

令和3年度
石川 航
川崎貴彦:矢川における平面二次元水理解析と淡水魚の生息環境評価
藤井征太郎:畳み込みニューラルネットワークを用いた画像解析による実験水路の水位測定

令和2年度
地引汰一
川嶋理沙
西村拓真

平成31年・令和元年度
笠原太一石垣島宮良川水系における魚類と物理環境の流程分布
田中智大高解像度生態水理データに基づく物理環境の多様度と魚類の空間分布の関係性解析
平成31年度
近藤雅人:一次元水理モデルを用いた矢川の生態環境評価
船越 寛:水生植物が水路内の流速分布と魚類の遊泳行動に及ぼす影響の評価
島田真優(斎藤研):耕作放棄農地における土壌水分変動と植生分布に関する基礎調査
平成29年度
岡野英行:環境DNAによるホトケドジョウの空間分布推定手法の適用可能性
河合玖玲亜:超音波バイオテレメトリーを用いた位置推定法の精度評価と小河川における魚類の行動解析
平成28年度
相原星哉:物理環境特性に基づく府中用水の魚類相と水生植物相の関係性解析
丸川永里子:高解像度水理データに基づく府中用水の魚類生息環境評価
青木興成(吉田研):ホトケドジョウの臨界遊泳速度に基づく環境修復効果の定量評価

平成27年度
尾上 智:モツゴの遺伝的かく乱の現状および生態学的特性の定量評価
松澤優樹:矢川におけるホトケドジョウの流程分布と生息環境条件の解明
齋藤志保(大里研):ランダムフォレストを用いた全国における哺乳類の空間分布モデリング

修士論文

令和5年度
石川 航:
大神友哉:
令和4年度
地引汰一:
川嶋里沙:
令和3年度

浅野航輝:
笠原太一:
田中智大:
令和2年度

平成30年度
相原星哉:水生植物の形態と物理環境に基づく魚類の生息環境解析
平成29年度
松澤優樹:ランダムフォレストを用いたホトケドジョウの生息環境および魚種間共存パターンの解析

「研究」について

当研究室では、あなたの好奇心を大切にします。
自分の学術的な興味について、徹底的に研究してみませんか?

自分が興味のある対象について、じっくりと研究する機会は、学部の卒論研究(特別演習・卒業論文)や大学院での修論・博論研究の期間だけではないかと思います。また、経済的なバックアップがあるという点で、恵まれている時期ともいえます。その意味では、就職した後に学生時代が素晴らしい時間であったことに気付く人も多いのではないでしょうか。つまり、この時期をどのように過ごすかによって、その後の人生が大きく変わるはずです。特に、修士以降は、社会人としての意識を高めていくことも重要だと思います。

※学生時代には、研究以外も含めて、何かに没頭してほしいなぁ、と個人的には考えています。

配属・受験を希望される方へ

メールで気軽に連絡ください。
いつでも個別に対応します。
直接の来室も歓迎します。

居室は、東京農工大学府中キャンパスの農学部3号館311教室です。

※できれば、メールで事前に連絡ください。
突然の訪問でも構いませんが、不在の場合があります。